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ETC ETC Adobe Character Animator: メモリ不足と画質劣化に関して

先日正式版が公開された Adobe Character Animator を早速色々試してみたところ、いくつか問題が見つかりました。メモリ使用量がたいへん多い、という点と、特定の条件で 出力データの画質が劣化してしまう問題です。

多大なメモリ使用量

Adobe Character Animator で作成したシーンは Dynamic Link を介して Premiere 内に配置が可能です。ここで、Adobe Character Animator のシーンの尺が長ければ長いほど PC のメモリ使用量が増加するようです。

タスクマネージャーで観察した所、30分尺の動画で メモリ 35GB が使用された事がありました。一つのシーンのみでなく、複数のシーンを一つの動画にまとめようとすると、そこから更に メモリ使用量が増す可能性があります。

メモリが足りなくなった時点でエラーを起こして何かアプリケーションが強制終了する、あるいは PC がシャットダウンします。

私の PC は初め 16GB でしたが、まったく足りず、32GB に拡張するも まだ足りず、56GB にして、ようやくなんとか編集作業が行えるようになりました。(56GB でもエラーで Premiere が落ちた事があります。)

最近のゲーミング PC のメモリはよくて 16GB という方も多いと思います。しかし Adobe Character Animator を用いた実況を行いたいと考える方は、注意が必要です。

メモリの問題を解決するために Dynamic Link を介さず、シーンのデータを連番 PNG で出力する方法もありますが、出力に何時間と要してしまうため、長い尺の動画の場合 現実的ではありません。

画質劣化

1)Adobe Character Animator のシーンを Dynamic Link で Premiere に配置
2)Premiere 内でクリップを拡大して配置
3)Premiere 動画出力画面で「キュー」を選択し Media Encoder で動画出力

上記条件の時、Premiere 内で拡大したクリップの画質が著しく劣化します。他にも条件はあるかもしれません。

Media Encoder を介さず Premiere から直接動画を出力すると 画質劣化は発生しません。直接動画出力は、複数の動画を予約して出力する事ができないため、不便な状況となってしまいます。

最後に

今回の問題は現時点(2017年11月)のものなので、今後改善される可能性はあります。
メモリ使用量に関しましては、もう少し良くなって欲しいものですが、Adobe Character Animator は After Effect のプラグインから独立して誕生した製品なので、この重たさは納得でもあります。

別途、日本の Adobe フォーラムで、Adobe Animator CC と Adobe Character Animater を同じフォーラムにまとめるのは、混乱を生むだけかなと思います。主に Adobe 製品を触らない人たちにとって。「Flash」という名前の問題でさんざん混乱を起こしてきたように。

[ ETC ] [ ETC ] 投稿者 siratama : 2017年11月03日 12:11

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