この記事のURL

http://www.dango-itimi.com/blog/archives/2007/000951.html


FLASH tips 処理フレーム分割

「ローグライクマップ自動生成処理」を 現在作成しているFlashLiteゲーム「トレジャーボインゴ」に組み込んでみた所 携帯端末上ではエラーが発生し動作しなくなった、と以前blogに記述しました。1フレーム内で処理する行数が多すぎたためエラーが発生しているものと思われます。

「ローグライクマップ自動生成処理」のみを携帯端末で動作させてみたところ、同じくエラーが発生。「ローグライクマップ自動生成処理」を行う各クラス内のメソッドを複数のフレームをまたぎつつ呼び出す必要がありそうです。

対処として以下のような方法をとることにしました。


【 メインクラスの変更 】

メインとなる Sampleクラス があるとします。

class Sample{

	private var testA:TestA;
	private var testB:TestB;
	private var testC:TestC;

	public function Sample(root:MovieClip){

		testA = new TestA();
		testB = new TestB();
		testC = new TestC();

		testA.run();
		testB.run();
		testC.run();
	}
}

TestA~Cクラスの runメソッドを実行すると それぞれの処理行数が多すぎてエラーが発生してしまう、という場合、各runメソッドを1フレームにつき一つずつ実行するためには以下の様に変更します。

class Sample{

	private var testA:TestA;
	private var testB:TestB;
	private var testC:TestC;

	private var main:Function = null;

	public function Sample(root:MovieClip){

		testA = new TestA();
		testB = new TestB();
		testC = new TestC();

		main = funcA;
		var sc:Sample = this;
		root.onEnterFrame = function(){ sc.run(); }
	}
	private function run():Void{

		main();
	}
	private function funcA():Void{

		testA.run();
		main = funcB;
	}
	private function funcB():Void{

		testB.run();
		main = funcC;
	}
	private function funcC():Void{

		testC.run();
		main = end;
	}
	private function end():Void{
		~
	}
}

上記変更により、一つのフレームで実行される処理は mainメソッドのみとなります。実際は、mainメソッドの参照先メソッド(funcA~C)が実行されます。参照先メソッド内の処理終了後 次に行いたい処理を再び mainメソッドに代入し、次々とTestA~Cクラスの runメソッドを実行していきます。

【 各クラスの変更 】

ここで TestA クラス の内容が以下のようになっているとします。

class TestA{

	public function TestA(){}

	public function run():Void{

		func1();
		func2();
		func3();
	}
	private function func1():Void{
		~
	}
	private function func2():Void{
		~
	}
	private function func3():Void{
		~
	}
}

TestAクラスの func1~3 メソッドの処理行数が多く、TestA.runメソッドを実行するとエラーが発生してしまう場合、以下の用に変更します。

class TestA{

	private var main:Function = null;

	public function TestA(){}

	public function run():Boolean{

		if(main == null) main = func1;
		main();
		return main == null;
	}
	private function func1():Void{
		~
		main = func2;
	}
	private function func2():Void{
		~
		main = func3;
	}
	private function func3():Void{
		~
		main = null;
	}
}

また、Sampleクラス の funcAメソッド を以下の用に変更します。

	~
	private function funcA():Void{

		if(testA.run()) main = funcB;
	}
	~
}

これにより、TestAクラス内の各メソッドが1つのフレームで一つだけ実行されるようになります。TestA.runメソッドから true が返ると、TestAクラス内のすべての処理が終了したことを意味します。


現在は「ローグライクマップ自動生成処理」に上記のような対処を各クラスに追加/変更中...
しかしなかなか動作してくれず。

[ FLASH ] [ tips ] 投稿者 siratama : 2007年11月14日 20:28

トラックバック

http://www.dango-itimi.com/blog/mt-tb.cgi/911

コメント

以下コメントを書き込むだけでは、管理人には通知が行われません。通知を行いたい場合、管理人の書き込みに「返信」を押してコメントをしていただくか、あるいは Google+, Twitter へご連絡ください。




[EDIT]